当館では開館10周年を記念し、10月11日(土)〜13日(月・祝)の3日間、入館無料とし、各日催しを行いました。

2日目は、宮本三郎と西洋美術の関係について読み解く講演会を開催しました。
講師は、多摩美術大学教授で、イタリアのルネッサンス美術を専門とする諸川春樹さんです。
諸川さんは、今回の講演会にあたり改めて宮本三郎の作品を見直したところ、新たな発見があったとのこと。フレッシュな視点をもって講演会に臨んでくださいました。
西洋美術の基礎知識をはじめ、西洋美術史の流れと宮本の作品の移り変わりを、並行して解説していただきました。
諸川さんの、わかりやすくウィットに富んだお話に、みなさん興味深く聞き入っていた様子。
「実際にこの作品がポスターになっていた時に、買うか買わないか。自分の家に飾りたいというような気持ちがないと、絵の中に入っていかないんですね」といった興味深いお話も。

様々な角度からの解説を聞きながら作品を鑑賞する事で、宮本三郎の新しい魅力を発見できたのではないでしょうか。

「たくさんの学びと気づきがありました」と参加された方よりご感想をいただきました。内容の濃い講義に、大変満足していただけたようです。
※こちらの講演会は『宮本三郎記念美術館 平成26年度 展覧会・講座室活動報告書』
に採録されています。ご興味のある方は、ぜひ当館までお問い合わせください。



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